愛することで、愛される

パラコードセイサクジョ・ストンピズモ 清野 亜希奈さん

ストンピーちゃん(♀)家族になって3年4ヶ月
ピズモちゃん(♀)家族になって2年3ヶ月

初めて飼った犬は、片目がない元保護犬の女の子

ワンコと暮らすのは初めてでした。

最初に迎えたのはストンピー。
片目が生まれつきありません。
元繁殖犬で、我が家に来たときはとても痩せていました。
おもちゃで遊ぶことも、散歩を楽しむことも知らず、何が好きで何が怖いのかもわからない…。
そんなストンピーに寄り添い、手探りの日々が始まりました。

これまで小さなケージの中で過ごし、赤ちゃんを産むだけの生活だったのかもしれない。
そんな過去を思うと胸が締めつけられ、「これからは絶対に幸せにする」と決意しました。

初めてトリミングサロンに連れて行ったとき、片目がないストンピーを普通に受け入れてもらえるのか、私は不安でいっぱいでした。
でもサロンの方が優しく彼女に寄り添い、ふわふわになったストンピーが首にかわいいスカーフを巻いているのを見たとき、涙があふれそうになりました。

気づけば、私は「目のない元繁殖犬」というレッテルを勝手に貼っていたのかもしれません。
今ではそんなことも忘れ、ストンピーはおやつをねだり、元気いっぱいに走り回り、どこへでも一緒に出かける大切な家族になりました。

そんなストンピーに寄り添える子を…と、迎えたのがピズモ。
彼女も元繁殖犬で、足が悪く歩くたびにコテッと転んでしまいました。
皮膚も弱くお腹の調子も悪かったけれど、少しずつ散歩を始めました。
そしてストンピーと遊ぶうちに、今では元気に走り回るようになったのです。
赤かった皮膚もきれいになって、あの頃の不安が嘘みたいに毎日を楽しんでいます。

彼女たちを迎えて、私の生活はすっかり変わりました。
以前は家にいる時間が少なかったけれど、今では「早く帰りたい」と思うように。
ワンコが中心の生活になり、たくさんの笑顔をもらっています。

ストンピーとの出会いが人生を変えてくれた

ストンピーには「普通のワンコと変わらない毎日」を過ごしてほしかった。
寒い日はおしゃれな洋服を着せ、ふわふわにシャンプーしてもらい、リードやハーネスも機能的でかわいいものを選ぶ。そんな中で出会ったのが、カラフルで丈夫なパラコードでした。

そして、ふと考えたのです。

「いつか、ストンピーとずっと一緒にいられる仕事がしたい」

愛犬が毎日身につけるものだからこそ、安全性や快適さにこだわり、真剣に学びました。
試行錯誤を重ねるうちに、気づけばパラコードを仕事にしていたのです。

もし、ストンピーに出会っていなかったら…。
今の私はいないし、このお店もなかったでしょう。
あの小さな出会いが、私の人生を大きく変えました。

これから保護犬を迎えようとしている方へ

寂しい思いをしてきたであろうこの子達に、1匹でも多く愛をあげて欲しいです。
それはいずれ、100倍以上の愛になってかえってきます。

この子達が幸せそうにしているだけで私達も幸せになれます。